
なぜ好きなゲームの技の名前や推しの誕生日はすぐに覚えられるのに、
理科の用語や英単語は何度も見ないと覚えられないのか?
そのような疑問を持ったことがある方も多いと思います。
実は、「楽しい」と感じると勉強が覚えやすくなるのは、気のせいではなく、脳のはたらきが関係しています。
今回は、脳と学びの関係について、少し専門的な内容も交えながら、わかりやすく解説していきます。
勉強が「つらいもの」ではなくなるヒントが隠れているかもしれません。
ドーパミンと記憶の深い関係
脳の中には「報酬系(ほうしゅうけい)」と呼ばれる回路があり、
やる気や快感に関わる物質「ドーパミン」が分泌されます。
このドーパミンが出ると、記憶をつかさどる「海馬(かいば)」という部分が活性化し、
学んだ情報を長く記憶に残しやすくなります。
たとえば「やった!できた!」「楽しい!」という感情があると、それが脳にとってのごほうびになります。
勉強をゲーム化したり、達成感を感じる工夫を取り入れたりすることは、脳の力を上手に使う方法の一つです。
感情と記憶はセットになっている
私たちの記憶の多くは、感情とセットで保存されています。
びっくりしたこと、笑ったこと、ワクワクしたこと……それらは強く印象に残りますよね。
これは、「扁桃体(へんとうたい)」という脳の部位が、感情の強さに応じて記憶の優先度を決めているからです。
たとえば、修学旅行や文化祭の思い出は、くわしく覚えている人が多いのでは?
それは、そこに強い感情があるからです。
勉強も、「楽しい」「意外だった」「感動した」と思える瞬間をつくれば、記憶はぐんと強くなります。
自分で発見すると記憶はもっと深まる
自分の頭で考えて、「あっ!わかった!」という瞬間は、記憶がとても強く残ります。
これは「アハ体験」と呼ばれる現象で、発見の瞬間に脳の広い範囲が一斉に活性化することが分かっています。
たとえば、算数の公式をただ覚えるよりも、自分で図を描いて「なるほど!」と納得したときの方が、
忘れにくいはずです。
自分のひらめきや発見があると、学びは「自分のもの」になります。
探究心が深まり、もっと知りたくなる好循環も生まれます。
まとめ:学びは工夫で変わる
「楽しいと覚えやすい」というのは、脳のしくみによって説明できる現象です。
記憶力や集中力を上げたいときは、自分にとって楽しい学び方を見つけることがとても大切になります。
図を描いて覚える、友達とクイズを出し合う、マンガにしてみるなど、やり方は無限大です。
「学ぶこと=苦しいこと」と思いこまずに、「楽しく工夫する力」こそが、学びを加速させてくれます。
自分なりに楽しく学ぶ方法を見つけていきましょう!
また、この文章の中には、ちょっとむずかしい言葉や内容もあったかもしれません。
でも、そこであきらめずに、「なんだろう?」と思ったことは、ぜひ自分の力で調べてみてください。
調べること、考えること、そして「わかった!」と思えること自体が、最高の学びなのです。
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