9月といえば「お月見」。
日本では昔から、秋の夜に月をながめる習慣があります。
特に「中秋の名月」と呼ばれる夜は、まん丸のお月さまを家族で楽しむ特別な日です。
実は、このお月見は 旧暦の9月(今の暦でいうとだいたい9月中旬〜10月はじめごろ) に行われていた行事で、
ちょうど秋の真ん中に見える美しい月を愛でるものでした。
昔の人たちは月を見て、豊作や健康を祈ったといわれています。
でも、どうしてこの時期の月は特にきれいに見えるのでしょうか?
今回は「月とお月見の科学」を解説していきます。
月が形を変えるしくみ
毎晩のように夜空に浮かぶ月は、毎日すこしずつ形を変えています。
細長い三日月の日もあれば、半分だけ光る半月の日もあり、やがて丸い満月へと変わっていきます。
この不思議はどうして起こるのでしょう?
月は自分で光っているわけではなく、太陽の光を反射して輝いています。
地球が太陽のまわりを回るように、月も地球のまわりを回っています。
そのため、太陽の光が月に当たる角度や位置が毎日すこしずつ変わり、私たちから見える部分が違って見えるのです。
これを「月の満ち欠け(みちかけ)」と呼びます。
お月見のころはちょうど「満月」に近いタイミングで、まん丸の月が夜空にのぼります。
秋の月が特にきれいに見える理由
では、なぜ秋の月はとくに美しいと感じられるのでしょうか?
その理由は「空気」と「高さ」にあります。
まず、秋は空気が乾燥していて、夏のように湿気や水蒸気が多くありません。
空にちりや水分が少ないと光が散らばらず、月の光がくっきりと届きます。
だから秋の月はシャープで明るく見えるのです。
さらに、秋の月はちょうど地平線から昇ってくる時間が早く、夜のあいだ長く観察できます。
しかも、見上げやすい高さにあるので、月がいちばんきれいに見えるのです。
昔の人が「秋は月の季節」と呼んだのも、この科学的な理由があるからなのです。
月の科学と観察のすすめ
月を観察すると、模様が見えることに気づくでしょう。
うさぎがおもちをついているように見えるあの模様は、
実は「クレーター」と「月の海」と呼ばれる地形の組み合わせです。
クレーターは小惑星がぶつかったあとで、黒っぽい「海」はマグマが固まった場所なのです。
望遠鏡や双眼鏡を使うと、もっと細かい地形まで観察できます。
また、月は地球の海にも影響を与えています。潮の満ち引きは月の引力によるものです。
海の水を引っ張る力があるなんて、月はとても不思議な存在ですね。
お月見の夜には、家族で団子を食べながら「今日はどんな形に見える?」「クレーターはどこ?」と観察してみると、
いつもより月がもっと楽しく感じられるはずです。
まとめ
お月見は、ただ美しい月をながめるだけでなく、自然と科学のふしぎを感じられる行事です。
月の満ち欠けや空気の透明さ、地球と宇宙のつながりに気づくチャンスでもあります。
今年のお月見は、団子を食べながら「科学の目」で月を見てみましょう。
きっと、夜空がこれまで以上にワクワクする世界に見えるはずです。
科学は意外と身近なところに潜んでいます。
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