E-School☆ブログ

塾を選ぶ際、個別か集団か、どちらが適しているのか質問されることがよくあります。

個別と集団、それぞれに特長があり、長所と短所が存在します。
以下では、それぞれの特色と利点、欠点についてご紹介します。参考にしていただけると嬉しいです。

個別指導塾の特長とメリット・デメリット

個別指導塾は、主に1対1の形式での授業が行われるスタイルの塾です。
代表的な塾として、「明光義塾」や「TOMAS」、「スクールIE」、「個別教室のトライ」などが挙げられます。

個別指導塾のメリット

個別対応での徹底的なサポート

個別指導塾の最大の魅力は、生徒がつまづくポイントを直接的にサポートしてもらえることです。
集団指導と異なり、全体のペースに合わせる必要がないため、生徒は自分の理解度に合わせて授業を進めることができます。

また、1対1の授業形式であるため、生徒のニーズに合わせたカリキュラムを組むことが可能です。
休んだ際も、前回の授業内容から続きを学ぶことができるので、取り残される感じがありません。

質問しやすい環境

他の生徒の目を気にすることなく、何度でも質問することができます。
特に、授業中に疑問を感じやすい生徒や、他人の目が気になる生徒にとっては理想的な学習環境と言えるでしょう。

先生の変更が簡単

万が一、先生との相性が合わない場合でも、塾側との相談により別の先生を選ぶことができます。
集団指導では固定された先生での授業が主流ですが、個別指導では多様な先生から選ぶことが可能です。

個別指導塾のデメリット

全体的なスケジュール管理の難しさ

個別のカリキュラムは魅力的でもありますが、受験までの全体的な流れを見失うリスクもあります。
特定のテーマに深く焦点を当てすぎると、
最終的な受験の目標から逸れてしまう可能性があります。

そのため、講師の短期的な指導スキルが重要となるでしょう。

マイペースになってしまう

個別指導塾では、先生がそれぞれの生徒の進度や理解度に合わせて丁寧に指導してくれます。
そのため、通常の授業のペースに追われるストレスが少なくなりますが、

その恩恵に慣れすぎると、自分で情報を整理したり、複雑な内容を自分で理解する能力が鈍る恐れも。

社会に進んでからは、常に自分専用の説明を受けるわけではないので、多様な情報を自ら処理し、理解する力を養うことが非常に大切です。

実質的な待ち時間

一見1vs1の授業に見えますが、実際には複数の生徒を同時に管理している場合が多いです。
このため、他の生徒のサポート時には待ち時間が発生し、授業の効率が落ちることがあります。

甘やかされてしまう

個別指導での自由度が高い分、生徒と講師の間で非効率な雑談が増えたり、授業が進行しないことが考えられます。

特にカジュアルな関係となりがちなアルバイト講師の場合、勉強の進捗が遅くなる可能性が高まります。

集団塾のメリット

競争心の養成

集団塾では、成績に基づき席順やクラス分けが行われることが多い。

これにより、生徒は自分の位置を確認し、上のクラスを目指して努力するか、下のクラスに落ちないようにするモチベーションが生まれます。

結果、生徒の中には、自分の成績を公にすることへのプライドが育まれ、より意欲的に学習に取り組む傾向が強まります。

友達同士で励ましあいながら勉強できる

集団塾には友人とともに参加することが多く、新しい友達とも出会える環境があります。

このような場所での友情は、お互いに励まし合い、疑問点や解答の共有をする上で非常に有益です。

友達と一緒に取り組むことで、宿題や学習に対するモチベーションも上がります。

一緒に頑張る友達がいると、宿題なども頑張れるという生徒もいます。

受験情報の充実

個別指導塾は生徒の個別のニーズに合わせた指導が中心で、全体の学校情報の収集は限られている場合が多いです。

しかし、集団塾では、特定の学校の過去の問題を複数年分保持していることが一般的です。
これにより、出題傾向や教師の特徴を元にした効果的な対策を立てることができます。

カリキュラムに沿った授業

集団塾は受験を見据えた組織的なカリキュラムに基づいて授業が進められます。
これに対し、個別指導塾は生徒のペースやニーズに合わせて進行するため、一般的なカリキュラムが遅れることがあるかもしれません。

しかし、集団塾では、授業のペースが一定であり、遅れることなく授業を受けることができます。

さらに、多くの集団塾では予習が中心となり、学校の授業での理解が深まります。

集団塾のデメリット

授業に追いつきづらい問題

集団塾では、学校と同様に一定のペースで進行します。
その結果、クラスの中で下位の生徒は授業についていけないリスクが高まります。

私が塾講師をしていた時、大体の授業は生徒の半分以上を対象にして進められました。

これは、成績上位の生徒を中心に授業を進めないと、その生徒たちの成績が伸び悩むからです。

しかし、多人数の授業では一人一人のフォローが難しく、私自身はそれに対処するために毎週の小テストや宿題のフィードバックを提供していました。
その努力にもかかわらず、授業に追いつけない生徒が取り残されることは避けられなかったのです。

時間の融通が効かない

集団塾は固定のスケジュールが決まっているため、都合をつけて通う必要があります。
そのため、部活や他の予定との調整が難しく、カリキュラムを最大限に活用できないこともあります。

目的が変わってしまう

塾での友人関係が深まると、学びの場が友達との交流の場になる可能性も。
友達と学ぶ刺激が成績向上のモチベーションとなる場合もあるが、単に遊びの場と化すと学習の本来の目的を見失い、成績が下がるリスクが出てきます。

この誘惑から逃れ、本来の学習目的を維持するには、

生徒の強い意志。
つまり、生徒一人ひとりが周りに流されない強い気持ちが必要になってきます。

まとめ

集団塾はその特性から、いくつかのデメリットが考えられます。
しかし、それらを理解し、適切に選ぶことで効果的な学習が期待できます。
お子様の学習スタイルや状況を理解し、最適な塾を選ぶことが大切です。
必要であれば、ご相談にも乗っておりますのでご利用くださいませ。

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